

ご存知のとおりスーツは明治維新にともなって“西洋”(ヨーロッパ)からやってきました。
時は19世紀の後半で、大英帝国の全盛期だったこともあり、
「英国に習え」とばかりに服装の“文明開化”が始まったのでした。
『背広』の語源がロンドンのサヴィル・ロウ街に発していることが象徴的です。
現代でも“ブリティッシュ”スタイルとして、最も正統派で信頼性が高く、
フォーマルな場面やビジネスの場では最適なスタイルという地位を占めています。
一口に言えば「きわめて一般的」ってことになりますかね。
60年代のアメリカからアイビー・スタイル(トラッド)が、
70年代にはフランスからパリのデザイナー・モードがやってきましたが、
80年代に“DCブランド・ブーム”とともに流行したソフト・スタイルに乗って
イタリアン・スタイルがあっという間に背広市場を席捲してしまったのです。
その柔らかい着用感とシルエット、細かなところにもこだわったお洒落なつくりと、
常に新鮮なモードを吹き込む“ファッション性”が現代にマッチしています。
「英国製」VS「イタリア製」は服地の世界でも競合関係にあります。
圧倒的に強かった英国生地がイタリア製に逆転されたのは数年前でした。
今の日本ではイタリアン・ファッションが街中に溢れている状態です。
『英国=紳士』信頼性が高く、誤解を受けにくい正統派スタイル
『イタリア=洒落男』ファッション性が高く、新鮮なスタイル
このライバル関係はまだまだ続いていくでしょう!