

この冬は寒気団を運ぶ偏西風の気まぐれのために世界的に暖冬傾向です。
北米東海岸では桜が咲き、ヨーロッパでもポカポカ陽気が続いています。
そういえば私にしても「コートなしでは過ごせない」という日が少ないように感じます。
昨シーズンに比べて、カシミヤ・コートの受注が少ないのも肯けます。
ところで世界中で「地球温暖化」を人類の危機として命題化しようとしています。
たしかに平均気温は上昇しているようですし、“暖冬”なんて毎年言われるようです。
なのに自分の周りを見れば、私の子供のころにはなかった文明の利器が溢れています。
「エアコン」「ガスヒーター」「ホットカーペット」「貼るカイロ」・・・・・
寒さに対する抵抗力は確実に弱まっていくのではないでしょうか。
われわれの業界でば、温暖化傾向をもろに受けていることが分かります。
冬物の服地ははっきりいえば「30年前までは合物と呼ばれた」ものが9割以上です。
生地厚で重いものは敬遠され、薄くて柔かく軽いものに人気が集中しています。
秋口や、春先に季節を限定して着る“合物”は、今や「死語化」したようです。
そんな中でお客様にお奨めして行かねばならない我々としては、
裏地の使い方など、創意と工夫をこらしていかねばと意を新たにしています。